船着場の周辺を歩いてみよう! 新しい発見があるかも!?
船着場の周辺を歩いてみよう!
ふらっと乗って、ぷらっとめぐる「ふね散歩」日本橋
- 一日に千両が動いた「日本橋」で、ショッピング散歩
- かつて「一日に千両が動く」と言われた「日本橋」。「千両」をいまの金額に換算すると「5千万~1億円」! 「日本橋魚河岸」の時代から続く、鰹節『にんべん』、海苔『山本海苔店』。呉服店から発展した『日本橋三越』など、江戸きってのショッピング街を散策してみましょう。
『日本橋船着場』の真上にある『日本橋』。橋が開通したのは1603年。徳川家康が江戸に幕府を開いた年と同じです。その後、徳川家に献上する魚介の残りを『日本橋』のたもとで販売。それが後に『日本橋魚河岸』になりました。北側のたもとには『日本橋魚市場発祥の地碑』もあります。ちなみに橋のはす向かいにあるのは『日本橋高札場跡』です。
同時に「五街道」の起点としても確立。全国の人たちが『日本橋』を訪れ、ますます繁栄していきます。そして明治時代になると『白木屋(現在の東急百貨店)』、『三井越後屋呉服店(現在の三越)』などの百貨店が登場。日本経済の中心として発展していきました。
まずは『日本橋』に一番近い北側の百貨店『日本橋三越本店』から見ていきましょう。ちなみに本館は2016年に国の重要文化財の指定を受けています。
日本橋三越本店
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創業1673年の呉服店『越後屋』が、1904年「デパートメントストア宣言」を発表。日本初の百貨店として誕生しました。現在は来店客への「おもてなし」に力を入れ、「ガイド」や「コンシェルジュ」といった担当者が、各フロアに常駐しています。
- 住所
- 東京都中央区日本橋室町1-4-1
- 電話
- 03-3241-3311
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新館、本館ともに見どころは盛りだくさん。本館1階中央ホールには「レセプション」を設置。「ガイド」が常駐し、要望を伺い、最適な「コンシェルジュ」に案内。各フロア常駐のコンシェルジュが来店客の買い物に付き添ってくれるというサービスも実施。カラー診断などで、自分に合った商品を選んでもらえるという、まさに百貨店の域を越えた、至れり尽くせりの「おもてなし」です。
続いては、中央通りを挟んで『日本橋三越本店』の目の前にある建物へ。近年『日本橋』で注目を集めている観光スポット『コレド室町』です。『コレド室町1』『コレド室町2』『コレド室町3』の3つの建物で構成された広いエリアは、商業施設というよりも「街」といった感じです。
コレド室町
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コンセプトは「日本をにぎわす、日本橋」。100軒以上の店舗を誇る敷地内には、日本橋初の大型シネマコンプレックスを始め、老舗から新業態までバラエティー豊かな店舗が勢ぞろい。さらにランチやディナーだけではなく、テイクアウト店も多く、ひと巡りするだけで話題のグルメを堪能できるところも楽しいです。
- 住所
- 東京都中央区日本橋室町2-2-1
- 電話
- 03-3242-0010
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もともと『日本橋』界隈は、飲食関連の老舗店が数多く存在している反面、オフィス街であることから夜は早く、深夜まで食事やお酒を楽しめる場所が少なかったという側面がありました。しかし『コレド室町』の登場によって、江戸時代のような夜のにぎわいが戻りつつあるようです。
次は『日本橋』を渡り南側へ。最初に見える商業施設が『コレド日本橋』です。『コレド室町』のような大規模な施設では無いものの、「衣・食・住・遊」の生活シーン全般に渡るオンリーワンショップなど、個性豊かな店舗がそろっているところが特徴です。
コレド日本橋
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2004年に開業した『コレド日本橋』。テーマは「時を越えて」。百貨店や老舗名店の伝統を活かしつつ、現代的スタイルを提案しています。さらに3階フロアは「立ち寄るだけで全身のお手入れができる」というビューティー関連のお店をギュッと凝縮したフロア。女性なら「毎日来たくなる」空間です。
- 住所
- 東京都中央区日本橋1-4-1
- 電話
- 03-3272-4801
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さらに南に向かって進むと、見えてくるのは『日本橋髙島屋 S.C.』です。国の重要文化財の指定を受けた本館には、案内係の女性が手動で操作するレトロエレベーターが現存。さらにコンシェルジュの案内で、館内を見学することができる無料のツアーも用意するなど、その歴史的建造物は一見の価値アリです。
また2018年にオープンしたばかりの新館には、北海道札幌市の名店『棗(なつめ)』の道外初店舗、シドニーの人気ジェラートショップ『N2 Extreme Gelato』と実力派シェフがコラボして誕生したレストラン『N2 Brunch Club』など、グルメを始め、注目店が盛りだくさんです。
日本橋髙島屋 S.C.
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フラッグシップストアの本館のほかに、新館、東館、タカシマヤ・ウオッチメゾンの計4つで構成する『日本橋髙島屋 S.C.』。歴史や文化、アートに触れながら優雅に楽しむショッピングタイム。そして気軽に立ち寄れるカフェや、居心地の良いオールデイ・ダイニングなど、日本橋の新しい価値とスタイルを楽しめます。
- 住所
- 東京都中央区日本橋2-4-1
- 電話
- 03-3211-4111
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今回は百貨店と商業施設をメインにご紹介しましたが、『日本橋』界隈には、まだまだたくさんのショッピングスポットがあります。さらに、江戸小紋の浴衣や手ぬぐいを始め、江戸前の「うなぎ」「すし」「てんぷら」「そば」など、古き良き伝統を今に伝えるお店も健在です。
もちろん『日本橋三越本店』『コレド室町』『日本橋髙島屋』にも、『日本橋』を代表する老舗店がありますので、訪れてみてはいかがでしょう。
徳川家康が江戸に幕府を開き、『日本橋』に橋をかけてから400年以上。街の景色は変化していきながらも、たくさんの人たちが『日本橋』を行き交っている様子は、今も昔も、きっと変わらないのかもしれません。